gandharva

生命を感じてほしい

今年の夏も、来年の夏も、彼にとってはなんの感慨もないのだ

夏の夕暮れに電車を待っていると、いろいろなことを考えたくなるけれど、実際にはたいしたことは考えられなかったりする。

 

今日は一段と暑いけれど太陽が大きな雲に隠れていて、焼けるような日差しの代わりに頬を優しく撫でる風が時折吹くのだった。

 

電線にトンボが止まっていたり、雲の隙間から飛行機が見えたり、近所の人が水を撒いたり庭の手入れをしている。

 

嫌味のない平和だと思う。しつこくない平和だと思う。そういうものがときどき恋しくなったりする。